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silentphase.com ; Exhibition 個展作品 | ||||||||||
ねえ 愛しいひとよ どうか信じて 僕は キミを 傷つけたりなんかしない |
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窓の外を見れば いろんなものが見える 窓の中を見ると いろんな人たちがいる なにやら妙だ どこか様子がおかしい |
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黄昏の河岸を歩くうち キミはカーニバルの灯を見つけ 魔法のような その光景へと静かに近づく 凧がひとつ消えた 赤橙色の空 |
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キミにあげよう そよ風の王子の瞳に輝いていた 黄金の林檎と ルビーでできた葡萄を 輝く滝の結晶は 白い象牙の王座 100人の幼い子どもたちは ベルベットの丘の中腹で 子どもたちの笑い声は |
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僕の剣は折れ 湖へと投げ込まれた 夢の中で 僕は聞いた 彼女が目覚めるだろうと 子どもたちは 手をとり 彼女の名前を綴り 黄金色の鎖になった |
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ゴールデン・チルドレンよ 王国にあふれている 悲しみを 遠くへやるのだ 太陽の光に従って 花咲く谷を進み 白い翡翠の塔の立つ 白い女王の宮殿を目指せばよい ----魔法使いたちは言う |
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ウィステリア荘の記憶 | ||||||||||
いちばん小さな女の子の吐息で 雲は引き裂かれ 百もの小さな指が 狼狽えた 彼らの頭を かきむしった |
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地球がまるいから 僕は心を奪われるんだ だって 地球がまるいから 風が激しく吹くから 愛は古くて 愛は新しい 空が青いから |
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夜がくる けれど こんどは違った夜だ 歩を進めるキミの足は ほとんど草にも触れないようだ キミは僕を信じている |
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風が吹きやむと ふたたび 朝 起きよう 天国のような荒涼たる地に 足を踏み入れる時だ |
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ほら、太陽が 太陽が 顔を 出したよ |
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若い王子 | ||||||||||
草原の中を歩いていると 草が僕らの足を傷つける キミは 十三歳の子どもで ぶかぶかの男物のスーツを 羽織っているのは 二人がどれほど長く一緒にいるか という“しるし”だ |
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The Young Prince and The Young Princess |
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