静岡県の天竜市という土地で生まれ育った。現在は浜松市と合併し天竜区となったこの土地は、その昔、武田軍と徳川軍が攻防を繰り広げた小さな城があった。そして、今も昔ながらの建造物を所々に残している。今回、町のイベントの一環として、蔵での作品展示をさせてもらうことになった。心配していた天気も当日は晴れ渡り、まるで夏の日のように太陽の光が周囲の山々、そして緑を生き生きと輝かせていました。展示した作品は過去の個展作品など実家に保管してある絵の一部や先日のピンポイントギャラリーでの作品の一部、そして「絵描きの植田さん」の絵や「マーガレットとクリスマスのおくりもの」のパネル、さらに、これまで手掛けた本の一部など。これほど一度に多くの作品を飾ったのははじめてだったためか、妙に感慨深く感じたりもした。滞在時間は僅かでしたが、気持ちの良い春の一日でありました。
左の写真は、小さな頃から大好きである某うなぎ屋さんへ向かう途中。兄、甥、母。そして、写真には写っていないが、先を歩く父。父はいつも少し先を歩く。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2008.04.19